誕生日プレゼントをお食事会と共に渡す方法 2013.01.31
プレゼントにも実は「贈る作法」という物が存在するのをご存知でしょうか。
尤も最近では「仕事の取引先とのフォーマルな場」や「畏まったおもてなしの場」といった限られた空間でしか意識される事は少なくなってきています。
しかしもし母親に誕生日プレゼントを渡すのであれば、この作法は覚えておいて損はありません。
というのも「プリザーブドフラワー」や「メッセージカード」といったプレゼントは確かに母親に贈って喜ばれる贈り物ですが、それと同じように「子供の成長」というのを喜ばない母親はいないのですから。
特に年配の方ほどこういった作法は何処かで知っているもの、もしバシッとプレゼントを贈る際にキメる事が出来れば、きっと喜んでもらえるはずです。
まずいくつかある作法の中でも紹介するのは「お食事会と主に渡す」場合の作法です。
尤も目に見えてわかる作法でもあり、また直接顔を見せてあげる事自体が母親からは喜んでもらえる事でしょう。
洋室での贈り方
最初にお食事会がレストラン等洋室作りの場においてプレゼントを渡す場合について説明します。
まずプレゼントは基本的に食事の途中や座ったまま渡す事が出来ず、また改めて立たせるのも相手の手間となる為最初についた時に渡すのが理想的です。
尤もどうしてもプレゼントをサプライズとしてとっておきたい場合等最初がダメなケースでは最後に渡す事になります。
ここで大切なのは、座る/立つ回数を増やさせないという事です。
次に「紙袋」にプレゼントを入れて持ってきた場合、贈り物をそれらから取り出さなくてはなりません。
紙袋は余程配置的に遠く違和感がある場合でなければ基本的には入口や通路に近い下座の椅子に置いておきましょう。
大事なのはテーブルの上でプレゼントを出したり紙袋をテーブルの上に置かない事です。
最後にプレゼントを渡す際は相手の正面をしっかりと向き、可能であれば片方の手でプレゼントを持ちもう片方の手を下に添える形で渡しましょう。
互に向き合った状態でこのように両手が見えるように渡す事で綺麗な立ち振る舞いを演出する事ができます。
和室での贈り方
次にお食事会が和室だった場合の渡し方になりますが、まず和室に立ち入る際のマナーから簡単に説明していきます。
最初に和室では席を案内されるので勧められたその席に移動して席につく事になります。
また案内されなかった場合は入口から近い下座につく事になります。
また基本ではありますが和室では敷居や畳の縁を踏まないようにしましょう。
さて、和室でプレゼントを渡す場合ですが、まずは座布団に座るのではなくその脇に正座します。
そしてプレゼントを自分よりさらに入口側(下座)の脇に一旦置き挨拶を行います。
次にプレゼントを紙袋に入れて持ってきた場合は紙袋から取り出し一度自分の前に置きましょう。
紙袋は元々置いてあった自分の下座側の脇になるべく時間をかけず畳んで置いておきましょう、洋室同様にテーブルの上においてはいけません。
次に贈り物が相手に見えるようにテーブルの上でゆっくり一回転させます、そして贈り物の正面が渡す相手の方を向くように置き直します。
このあたりは少しお茶の作法に通じるものがあるかもしれません。
そしていよいよ相手にプレゼントを渡すのですが、相手の元に持っていく場合ではなくテーブルについたまま渡す場合は少しプレゼントをすらないように浮かして渡すようにしましょう。
最後にプレゼントを渡したら自分の席に戻る事になりますが、その際はくれぐれも座布団を踏みながら戻らないようにしましょう。
また相手に勧められてから座布団には座るようにしましょう。
尤も洋室にしても和室にしてもあまり仰々しく行うと特に相手が母親の場合は「何を母親相手に」と違和感が出てきます。
作法に沿って行うのは良い事ですがその場合極力自然に行う事が何よりも重要かもしれません。